成長期のスポーツ選手に多くみられるオスグッドの原因とは

オスグッドは、膝のお皿の骨から下に、3から4本分の指を横にした位置に現れる痛みと腫れを主体とした症状を指します。
軸足に発症する人もあれば、両側に発症する人も多く、成長期にあたる小学校高学年から高校生までのスポーツをしている人に多く発症するといわれています。
多くはバスケットボールやバレーボールなどのジャンプの動作が多いスポーツを中心とし、陸上競技やサッカー、野球など様々なスポーツをしている人に見られます。
太ももの前の部分にあたる大腿四頭筋と呼ばれる筋肉の付着部が膝の下にあり、ジャンプの動作を繰り返すことによってその部分に出血や破壊、そして回復を繰り返すうちに炎症が進んで、成長過程の骨が隆起することが原因とされています。
本来であれば、体の骨は筋肉の刺激が強い部分の面積を大きくし、その刺激を分散させることができますが、その限度を超えると強い腫れや痛みを生じることになります。
スポーツ選手に多いオスグッドとは

オスグッドは主に膝にみられる症状ですが、病院で診察を受ける場合には膝のレントゲン写真を撮影することになります。
しかし膝だけに原因があるわけではなく、同じ体つきやスポーツ量が同じであっても、症状が出る人とでない人が見られます。
その違いは膝だけではなく足関節の柔軟性によるものです。足首がかたいと足首が曲がらないように固定されることになり、まるでスキーブーツを履いたままジャンプをするような状態となります。
これでは着地の際の衝撃を膝の筋肉の一瞬の突っ張りで止めるしか方法がなく、この衝撃の吸収の仕方が大きな原因とされています。
膝の衝撃を軽減するためにも、足首の柔軟性が求められます。また刺激を吸収する膝の筋肉の柔軟性も重要と言えるでしょう。
早い段階で炎症を防ぐためにも、運動直後にはしっかりとアイシングを行い、足首が硬い場合にはシューズのインソールに工夫をしたり、衝撃吸収の良いものを使用することをお勧めします。